仕事も生き方も人間関係がすべて〜悩まない自分の生き方をつくろう〜

厄年のビジネスパーソンが抱える課題、この先の生き方、職場の人間関係のストレス、職場で部下指導や育成、コミュニケーションギャップ、自信が持てない自分、そんなお悩みの解決指南の日々や日常の所感を綴っています

新入社員のココロが折れる時

人と組織の変わるを支援する、人材育成コンサルタントの坂本祐央子(さかもとゆみこ)です。

 
今日は新入社員のメンタルの話し。
若手の育成に関わる方、メンターに読んでいただきたい。
 

ココロは、堅豆腐から絹ごし、おぼろ豆腐まで外側からじゃ見えない

大事なものは見えないものなのである。
 
「出来なかったことを先輩から指摘されると、頭では理解出来るし当たり前なんだけど、気持ち的にはめげるし、ジプン出来ないヤツってへこむんですよね」
と、見た目にはバリバリ強気な雰囲気を醸し出す若手Y君が言う。
 
大学時代にサークルに参加はしなかったけど、プレゼンや発表はソツなくこなす優秀な若手だ。
 
この『へこむ』が一過性のものならまた、凹みは戻る。
『出来ない自分』
『先輩に時間取らせてしまった自分』
『周りに迷惑かけてる自分』
『周りに申し訳ない』
指摘の言葉を自分から周りにまで拡大し、拡大するとともに自分を責めることで、ココロのバランスを取ろうとするパターンがある。
 
自分を責め続けると、バランスは破綻する
指摘された仕事の『事柄・内容』ではなく、若手くん個人の在り方・存在を指摘されたと捉えてしまい、感情が揺れ続けると、起きる。
自己肯定感が下がるので自分を信じられなくなり、今のままで良いのかどうしたら良いのかわからない所謂、不安に襲われる。
今の足元が揺らぐので、未来も不安になり『俺、この先やっていけるのだろうか』チャレンジの勇気が出にくい状態になり、アクションが取りにくくなる。
不安から、思考もとまり動きにくくなるのだ。

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絹ごし豆腐くん、おぼろ豆腐さんへ

学生時代に困難から何かを成し遂げた経験は、いくつあっただろうか?
就活時に、きっと達成体験は話していると思うが心からの体験はあっただろうか?
メールやLINEじゃ体験出来ない、面と向かったリアルな人と人のコミニュケーションから生まれる体験だ。
 
もし、実は…なかったとしても大丈夫。
若手、新入社員のうちに、指摘されたがチャレンジした武勇伝を語り合える仲間をつくるのだ。小さな武勇伝が堅豆腐のココロに変えていく。
 
育成を担当している方へ
メールやプレゼン、あらかじめ用意出来るものや発表は出来るが、打たれ弱い若手がいないだろうか?
 
先輩として出来るのは、評価や褒めるではなくて、認めること。
チームの一員だと帰属欲求を満たす認める言葉かけで、自己肯定感が整う。
そして、そんな声をかけるあなたの存在が、彼らの失敗を恐れない勇気になる。
 
勇気をつくるには、若手だけのプロジェクトも有効。
互いに語り合い知恵を出し合う環境で、足りない部分を補いながら達成する体験は、人の器を大きくしていく。
 
認めるとは、善し悪しを評価するのではなく、客観的に今の状態を言葉で伝える、変化や存在を伝え返すこと。
 
「おはよう、今日は顔色がいいね」
「声が不安そうだね」
 
観察すると、見えないはずのココロにも気づきます。
 

 

 

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