仕事も生き方も人間関係がすべて〜悩まない自分の生き方をつくろう〜

厄年のビジネスパーソンが抱える課題、この先の生き方、職場の人間関係のストレス、職場で部下指導や育成、コミュニケーションギャップ、自信が持てない自分、そんなお悩みの解決指南の日々や日常の所感を綴っています

コーチングは最近どうして人気なの?〜コーチング体験講座からの質問その4〜

銀座コーチングスクールでも受講者の数は増えていて、数年前と学ぶきっかけや受講生も大きく変化しています。今日は、最近のコーチング人気の要素に焦点を当てます。

 

人と組織の変わるを支援する、コーチ、人材育成コンサルタントの坂本祐央子(さかもとゆみこ)です。 

1)メンタルトレーニングでのスポーツ選手の成果

ラグビー日本代表の五郎丸ポーズ、テニスプレイヤーの錦織圭のマイケル•チャンコーチ。

これらに共通するのが、メンタルトレーニング。

 

東京オリンピックの1960年代のスポーツといえば「根性論」。

戦後の頑張り世代から続く「ことを成し遂げようとする強い気力」が忍耐として捉えられる。心を鍛える「武道」と同じように、相手との勝ち負けの世界で「根性」という言葉を使うことで、しごきな罵声など忍耐・服従・勝利志向へと繋がったもの。

 

しかし、ここ最近のスポーツでの成果、勝利を得て、私たちにスポーツ選手が見せてくれるのは、胸がすくような試合だ。

こういった方々は、根性論ではなくコーチやメンタルトレーナーの支援を得ている。

 

  • 例えば、ラグビー五郎丸選手の五郎丸ポーズは集中をするため等のメンタルトレーナーと作り上げた一連の動きの一つで、それをすることで外と内からの不安や障害を避けて集中することで試合で成果を上げた。
  • マイケル•チャンコーチも同様に、錦織選手が試合に勝つために、能力を最大に発揮できるような「自信を持て。自分に疑いがなくなればそれが自信になる」「自分で限界をつくるな」など勝つための言葉かけで、彼のマインドに変えたことが勝利に繋がったとも言われている。
  • 日本シンクロの井村コーチは「理想像をどのように描いても形にならないと意味がない」と理想を形に変えるために考えて、考えさせる。そして完璧を目指さず集中ポイントを確実に実行して形にしていくことで、メダルに近づくトレーニングをしている。

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どれも、コーチングの考え方ととても近い。

さて、ビジネス現場でのコーチングブームは1日4時間程度の研修ではスキルのみを学び、マインドは学ぶチャンスもなく、結果としてなんちゃってコーチの上司が増えたことが、コーチングへの誤解の一つでもある。しかし、スポーツの世界ではコーチング的関わりの結果が見えやすいく、そういった関わり方への興味や関心が増しているのだ。

 

2)日本社会の価値観の中に「関係性」がスポットライトを浴びる

そして、東日本大震災の後、日本の空気感は「繋がり」を大切にする、人との関係性にスポットライトが当たったことで、人との関係性を育むスキルとしてもコーチングが人気を集めている。

3)女性活躍、多様な人の活躍ステージ

昭和からトップダウンで力をつけてきた日本経済を牽引してきた世代の方は「俺の背中を見て学べ」スタイルで育ってきた。

しかし、アベノミクスでも女性を始めとする多様な人々が活躍していかないと、どうやら人口減少で日本の経済は成長しつづけられない模様。そうなってくると、同じパターンの人、同じ背景の人ではなくても意思の疎通が必要な社会になってくるため、コミュニケーション能力が事務処理能力と同等に必要不可欠な社会人スキルになっていること。

そして、ビジネスでのスキル以外にも少子化で子どもへの期待も高く、子どものスポーツ、子どもの学習、子どもをどのように育てるかを迷い探すお母さんたちにも必要なスキルになる。

 

時代によってコミュニケーションアプローチも変わる

昭和時代が終わって28年経過し、平成生まれが活躍している日本。

コミュニケーションアプローチも変わってくる。

 

あなたが、想うコミュニケーションを変えたい瞬間ってどういったときなのだろうか。