「私たちは人生に何を求めているのでしょうか?」哲学としての美しい問いとは?
人と組織の変わるを支援する、ファシリテーターの坂本祐央子です。
金沢工業大学の「人間と哲学」の授業に、コネクターとして授業と社会人(大学外)をつなぎ、学外からも授業にも関わらせていただく広い意味でのファシリテーターとしての役割と担っています。
この場に参加する学生ではない社会人は「共学者(co-learner)」と言います。「共学者(co-learner)」とは、「見学者」や「協力者」とは少し違って、「共に学ぼうとする人」「共に学びたい人」といった意味。
社会人も、共学者でありこの授業を担当する金光秀和教授も共学者であるという立ち位置で関わってアクティブラーニングの場を実践。
これから1年、地域と大学をつなぎ授業の様子もレポートしていきます。
金沢工業大学「人間と哲学」の授業、共学者と共に学ぶ哲学
哲学としての美しい問いとは?
哲学とは、普段当たり前に思っていることを問うこと。アメリカでは中学生から民主主義の対話としての哲学、討論を授業でおこなっています。
金沢工業大学では、知性・感性・徳性をこれからの社会を担う技術者に必要な思考力を養う授業の一つとして「人間と哲学」の授業があります。
哲学とは民主主義の基盤であり、チームで活動するためにも必要であり、哲学を通して人と協力して社会を動かしていくためのもの。
今日の授業は《愛をめぐる問い》
「愛の種類がたくさんある」
「愛って何だろう?一概に言えないけど・・」
「内面は外面に出るっていうのがあるけど、なぜ自分のことを〜」
「これは愛だ!っていうと愛なんだと思う」
「その中身は愛だけど、見た目から入るよね、付き合う時って」
「見た目は大事、中身は大事、うーん、、僕ら見た目重視になっていないか?」
「内面より外見の方がポイントが高くなると思う」
《30人の学生と10名の共学者(社会人)が愛についての対話中》
新たな問いをたてる
『本当の愛とはどういうものだろう?』
『恋愛とか家族愛とか、愛の違いって何なのだろう?』
『その人の望む関係によって愛は変わるのか?』
『見た目重視して人を愛するのはなぜか?』
『本当に人は美しいものではないと愛せないのか?醜いものを愛せないのか?』
『そもそも人が愛するような、美しさって何なのか?』
『愛って?』
- 金沢工業大学の「人間と哲学」の授業を担当する金光秀和教授が提唱する。 「共学者(co-learner)」とは、「見学者」や「協力者」とは少し違って、「共に学ぼうとする人」「共に学びたい人」といった意味。 金沢工業大学では、知性・感性・徳性をこれからの社.. 続きを読む
- このキーワードを含むブログを見
授業に坂本がご一緒するにあたって、京都精華大学の筒井教授とご一緒した外部社会人が参加した先進的な授業の取組み事例(坂本は130ページからの部分を執筆)
CT(授業協力者)と共に創る劇場型授業―新たな協働空間は学生をどう変えるのか
- 作者: 筒井洋一,山本以和子,大木誠一
- 出版社/メーカー: 東信堂
- 発売日: 2015/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
京都精華大学について過去の書いた記事