制約の中で自分の「最適化」に取り組む
男性にあって女性にないものは?
なぞなぞみたいだけど、その答えは「自分の性格として”指導力がある””先見性に富む””自信がある””リスクをとる勇気がある”との表現」
27ページにかかれている。
『2000年代に成人を迎えたミレニアル世代(1980年から2000年に生まれた人々)を対象に行われた調査でも、女性が男性に匹敵する比率で自分のことを野心的だと答えている。が、この年代でもさえ「どんな仕事に就くとしても、そこでトップを目指す」という選択肢に同意した比率は、男性の方が高い。
また、自分の性格として「指導力がある」「先見性に富む」「自信がある」「リスクをとる勇気がある」と表現した回答者の比率も、男性の方が多かった。』
と、かかれている。
この一節は「リーン・イン」。
facebookCOO(最高執行責任者)シェリル・サンドバーグが2013年に執筆し全世界で150万人以上が読んだ「女性が働き続ける、リーダーシップ」について、エリートだと思われているシェリルも悩み・経験してきたことが書かれている。
今日、久しぶりに再読。年月が経つと読み手(私)の視点も変わるので見える部分が違ってくる。
引き続き、シェリルはこう書いている。
『女性が直面する障害物はたくさんあるが、その頂点に君臨するのが『恐れ』である。みんなに嫌われる恐れ、間違った選択をする恐れ、世間のネガティブな関心を引く恐れ、力量以上のことを引き受けてしまう恐れ、失敗する恐れ・・。そして極めつきは、悪い母親、悪い娘になる恐れである』
私自身にも恐れがたくさんある。上手くいくのかと思う恐れ、自分の選択を信じられなくなる恐れ、自信のなさ。
facebookではオフィスの壁という壁にはリスクテークを促すポスターが貼ってあるらしい。そのひとつに「怖がらなければ何が出来る?」
LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
- 作者: シェリル・サンドバーグ,川本裕子,村井章子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: ハードカバー
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女性が働き続けるためには、幾つかのコツがある。
・内なる自分の力を信じるために、自分の認知の歪みを治す技を知る
・リーダーが備えるべき資質は、「出来ること」ではなく学ぶ力だと理解する
・交渉、会話、フィードバックのスキルであるコミュニケーションスキルを身につける(コミュニケーション・コーチを雇うとリーン・インには書かれている)
・パートナーと対等な関係でいる努力をする
働き続けるということは、どんな人生を送るのかということだと私も同意。
社会の「制約」がある中で、自分の「最適化」に取り組むこと。
仕事以外の、家族として、地域での活動などのいろんな要素を「人生の時間」という限られたリソースの中で、どのように配分していくのか。
それができると、自分という資源を最大に活用できる可能性に近づく。
必ずしも、働くことがすべてではないけれど、私たちは教育という投資を受けている。小学校から高校、大学も含めると税金で賄われている投資である。
投資とは「将来の利益のために、多額の金銭を投入すること」と辞書には書かれている。とすると、税金を投入する将来とは日本の未来のために投資した分を回収するためのことを考えるのはやぶさかではないのだと実感。
facebookの企業マインドを知りたくて、再読した。
明日からfacebookJapanにて、2日間「女性の起業」をテーマにトレーニングを受けてくる。富山・石川の北陸で2017年はこのマインドとスキルを伝えられるようしっかり学んでこよう。